子犬がかかりやすい病気トップ7!予防法と対処法を獣医師が解説

子犬がかかりやすい病気って何?答えはパルボウイルスやジステンパーなど7つの病気が特に危険です!私たちが飼い主さんからよく受ける質問を元に、子犬の健康を守る方法をわかりやすく解説します。特に生後6ヶ月までの子犬は免疫力が低く、ちょっとした病気でも命に関わることがあります。でも安心してください、適切な予防策を知っていれば大丈夫!この記事ではワクチンスケジュールから家庭でできるケアまで、実際に私が診療でお伝えしている内容をそのままお届けします。あなたの愛犬が元気で長生きするために、今すぐチェックしておきたい情報ばかりです。一緒に学んでいきましょう!

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子犬がかかりやすい7つの病気と予防法

新しい家族として迎えた子犬が健康でいられるように、よくある病気とその対策を知っておきましょう。私たちと一緒に学んでいきましょう!

1. パルボウイルス感染症

「公園デビューはもう少し待った方がいい?」 実はその通りなんです。パルボウイルスは感染力が強く、命に関わることもある怖い病気です。

このウイルスは便を通じて感染し、環境中で何ヶ月も生き続けます。特にワクチン接種前の子犬は、公共の場所で地面に下ろすのは避けましょう。嘔吐や血便などの症状が出たら、すぐに動物病院へ連れて行ってください。

治療法 生存率 予防法
対症療法のみ 適切な治療で90% 定期的なワクチン接種

2. ジステンパーウイルス

くしゃみや咳で簡単に感染するこの病気は、呼吸器系や神経系を攻撃します。緑色の目やに発熱が見られたら要注意!

残念ながら特効薬はありませんが、ワクチンで確実に予防できます。回復した犬でも、歯のエナメル質が弱くなったり、神経症状が残ったりすることがあります。

子犬がかかりやすい病気トップ7!予防法と対処法を獣医師が解説 Photos provided by pixabay

3. ケンネルコフ

「咳だけなのに病院に行く必要ある?」 確かに軽い症状が多いですが、他の犬にうつす可能性があるので検査が大切です。

犬同士の接触が多い場所(公園やトリミングサロン)で感染しやすいです。10日ほどで自然治癒することも多いですが、抗生物質が必要な場合もあります。

4. レプトスピラ症

感染した動物の尿から広がる細菌性の病気で、人にも感染するので注意が必要です。川や池の水を飲ませないようにしましょう。

肝臓や腎臓を攻撃し、黄疸や出血傾向が見られます。抗生物質で治療できますが、慢性腎不全になることもあります。

5. 嘔吐と下痢

異物を飲み込んだり、ストレスが原因で起こります。1日以上続く場合は脱水になる前に受診しましょう。我が家の子犬もおもちゃを飲み込んで大騒ぎになったことが…

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3. ケンネルコフ

子犬は特に寄生虫にかかりやすいです。定期的な駆虫薬とノミ・ダニ予防が大切。お腹の虫は見えない敵と思ってください!

7. アデノウイルス

ワクチンで予防できる肝炎を引き起こします。生存率が低いので、予防接種スケジュールを守ることが命を救います。

健康を守るための3つのポイント

ワクチン接種は必須

混合ワクチン(DAPP)で4つの病気を予防できます。16-20週齢まで2-4週間隔で接続しましょう。費用はかかりますが、治療費に比べれば安いものです。

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3. ケンネルコフ

月1回の予防薬でノミ・ダニ・フィラリアから守れます。便検査も忘れずに!

獣医師と相談しよう

子犬の状態に合わせたアドバイスがもらえます。私たちも最初はわからないことだらけでしたが、獣医さんが親切に教えてくれました。

愛犬と長く楽しく過ごすために、今日からできることを始めましょう!

子犬の健康管理をもっと深掘り

意外と知らない子犬のストレスサイン

実は子犬はストレスを感じると、尻尾を下げるだけでなく、あくびを頻繁にするという行動を見せます。私たち人間と違って、犬のあくびは必ずしも眠いわけじゃないんです。

新しい環境に慣れるまで、子犬は想像以上にストレスを感じています。引っ越しや家族の変化、新しいペットの登場などがストレスの原因に。我が家のチワワは、掃除機の音を聞くたびにソファの下に隠れていました。ストレスが続くと免疫力が低下し、病気にかかりやすくなるので要注意です。おもちゃで遊んだり、マッサージをしてあげるのが効果的ですよ。

子犬の食事管理のコツ

「子犬に人間の食べ物をあげても大丈夫?」これは多くの飼い主さんが抱く疑問です。答えは「基本的にNG」です。

特にチョコレートや玉ねぎ、ぶどうなどは命に関わることも。でも、適量のリンゴやにんじんはOKです。我が家では、しつけのご褒美に茹でた鶏のささみを使っています。子犬の成長段階に合わせたフード選びも大切で、生後2ヶ月・4ヶ月・6ヶ月で必要な栄養素が変わってきます。以下の表を参考にしてください。

年齢 1日の食事回数 必要なカロリー
2ヶ月 4-5回 200kcal/kg
4ヶ月 3回 180kcal/kg
6ヶ月 2回 160kcal/kg

子犬の社会化トレーニング

病気予防だけでなく、心の健康も大切です。生後3-12週間は「社会化期」と呼ばれ、この時期にいろんな経験をさせることが重要。

他の犬や人と触れ合う機会を作り、車の音や工事現場の騒音などにも慣れさせましょう。ただし、ワクチンが完了するまでは抱っこで外に出るのがおすすめ。我が家では毎日5分ずつ、違う場所に連れて行って刺激を与えていました。この時期を逃すと、成犬になってから怖がりになったり、攻撃的になったりする可能性が高まります。

意外と多い家庭内事故

「うちは安全だから大丈夫」と思っていませんか?実は家庭内で起こる事故が意外と多いんです。

階段からの転落、電気コードを噛んでの感電、小さなおもちゃの誤飲など、危険はたくさん。特に子犬は好奇心旺盛で何でも口に入れたがります。我が家では、床に落ちているものは全て子犬の口に入ると思って片付けました。クッションのファスナーや靴下のゴムも要注意です。万が一の時に備えて、動物病院の夜間対応を確認しておくといいですよ。

季節ごとの注意点

夏場の熱中症はもちろんですが、実は冬場の乾燥も子犬には危険です。

暖房で乾燥した空気は、子犬のデリケートな皮膚や呼吸器にダメージを与えます。加湿器を使ったり、濡れタオルを干すなどの対策が必要。春先の花粉症や、梅雨時のカビにも注意しましょう。我が家では、散歩から帰ったら必ず足を拭くようにしています。季節の変わり目は体調を崩しやすいので、特に観察をしっかりと。

ペット保険のススメ

「本当に保険に入る必要ある?」と考えるかもしれませんが、子犬のうちに入っておくのがお得です。

成犬になってから加入すると、既往症があると加入できなかったり、保険料が高くなったりします。我が家では生後2ヶ月で加入し、1年目に3回も保険を使いました。特に手術や長期入院が必要な病気になった時、保険があると本当に助かります。各社のプランを比較して、あなたの子犬に合ったものを選んでくださいね。

かわいいだけじゃない!ブラッシングの重要性

毛並みを整えるだけでなく、皮膚の状態チェックにもなります。

毎日5分のブラッシングで、ノミやダニ、皮膚炎の早期発見が可能です。我が家ではブラッシングタイムを「ママとの特別な時間」として、子犬が喜ぶようにしています。最初は嫌がっても、優しく撫でながら少しずつ慣れさせましょう。長毛種なら特に、毛玉ができないように小まめなケアが必要です。

E.g. :犬の病気予防 | かやの森動物病院(飯塚市の動物病院)

FAQs

Q: 子犬のパルボウイルス感染症はどのくらい危険ですか?

A: パルボウイルスは子犬にとって最も危険な病気の1つです。特に生後2~6ヶ月の子犬がかかりやすく、適切な治療を受けないと90%以上の確率で命を落とします。私たち獣医師も緊急対応が必要なケースとして最も警戒している病気です。症状としては激しい嘔吐血の混じった下痢が特徴で、24時間以内に急激に悪化することもあります。ただし、ワクチンを適切な時期に接種すればほぼ100%予防可能ですので、必ず獣医師と相談してスケジュールを守りましょう。

Q: ジステンパーにかかった犬は完治しますか?

A: 残念ながらジステンパーウイルスに完全に特効薬はありません。私たちができるのは症状を和らげる対症療法だけです。特に神経症状(けいれんや麻痺)が出た場合、たとえ命が助かっても後遺症が残る可能性が高いです。回復した犬でも、歯のエナメル質形成不全や慢性的な神経症状に悩まされることが少なくありません。だからこそ、子犬の時期に適切なワクチン接種を受けることが何よりも大切なんです。

Q: ケンネルコフはどのくらいで治りますか?

A: ケンネルコフ(伝染性気管支炎)の場合、通常7~10日程度で自然治癒することが多いです。私たちが診療でよく見かけるのは、軽い咳だけが出ているけど元気で食欲もあるというパターンです。ただし、細菌感染を併発している場合は抗生物質が必要になることも。特に子犬や老犬では肺炎に進行する危険性もあるので、咳が続くようであれば早めに動物病院を受診してください。予防にはボルデテラワクチンが有効です。

Q: レプトスピラ症は人間にもうつるって本当?

A: はい、その通りです。レプトスピラ症は人獣共通感染症(ズーノーシス)として知られています。私たち獣医師も診療時に十分な防護対策を取っています。感染犬の尿から菌が排出されるので、お世話の後は必ず手を洗い、尿の処理は手袋をして行いましょう。川や池の水を飲ませないことも重要です。幸い、レプトスピラ症は混合ワクチンに含まれているので、定期的な予防接種で防ぐことができます。気になる症状(発熱、黄疸など)が出た場合は、すぐに人も犬も医療機関を受診してください。

Q: 子犬のワクチンはいつまで受ける必要がありますか?

A: 基本的なワクチンプログラムとしては、生後6~8週齢から16~20週齢まで、2~4週間隔で接種します。私たちが推奨しているのは、最後のワクチンを16週齢以降に接種することです。なぜなら、母犬からもらった抗体がそれまで残っている可能性があるからです。その後は1年後に追加接種し、成犬になってからは1~3年ごとの接種が一般的です。ただし、生活環境(多頭飼いやドッグラン利用など)によっても適切な接種間隔が変わるので、かかりつけの獣医師とよく相談してください。

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